突然ですがポケモン映画の興行収入について色々と調べてみました。
以下は各作品のオープニング曲とエンディング曲。
これを見ると、どうやらテーマソングと売り上げにはあまり繋がりはないように思えます。 となるとやはり映画の内容ですかね。 これは私の独断的な見解ですが、ポケモン映画の内容は大きく 3つの種類に分けることが出来ます。 まず、ポケモン同士が何らかの理由により闘うもの。『ミュウツー』『ルギア』『デオキシス』『ダークライ』はこの部類でしょう。仮に「対戦型」と呼びます。 次に、ポケモンとサトシたちが友だち もしくはそれに類するかたちで物語が進んでいくもの。『セレビィ』『ラティアス』『ジラーチ』『ルカリオ』『マナフィ』。仮に「仲間型」と呼びます。 残る『エンテイ』ですが、これはどちらの要素も含まれていますが、どちらにも属しません。仮に「唯一神型」と呼びます。 おそらく『シェイミ』は『ダークライ』の続編ということもあり「対戦型」だと思われます。 では、各型の特徴を踏まえつつ、各作品の話の流れをまとめてみましょう。 ※注意!! これより先、映画内容についてのネタバレを含みます。イヤな方はこちら。
さて、どうでしょう。この表を作り始めてから書き掛けた状態で既に何ヵ月か経っているので、残っていた『マナフィ』なんか殆どやるきの無い紹介文となっておりますが気にしないで下さい。 というのは無理かも知れませんが、まああまり気にしないで下さい。 ところで、この「型」と売り上げグラフを比較してみましょう。 …… …… ……。 あまり関係ないようです。 なので切り口を変えてみましょう。 今度は、映画の「中」ではなく、「外」に。 グラフを見ると分かるように、第一作の『ミューツー』を最後に売り上げは下落の一向。『ラティアス』ではついに 30億円を切る結果となり、ここで新しい政策を採りる。 それが、今では当たり前となった特別前売券方式。 2003年。『ジラーチ』公開に伴って、前売券についた「ジラーチ引換券」により当該店舗に於いて GBアドバンス版『ポケモン』カートリッジにジラーチをプレゼントするキャンペーンが行われた。これにより全体の売り上げは前年比 約56%増。 そして翌年は「デオキシスに会うために必要なオーロラチケット」、そして「ミュウ」、公開に先立って発売された DSゲーム『ポケモンレンジャー』で「マナフィのタマゴが手に入るスペシャルミッション」をそれぞれ特典に付け、昨年、2007年には前回入手が極めて困難だった「デオキシス」が配布される運びとなり、前売商戦開始からの最高売上数を記録した。ただ「マナフィ」に関しては、対象のソフトが本家『ポケモン』シリーズではなかった為かやや落ち込んでいる。 さて、ここで問題になってくるのは、[前売券販売枚数]と[観客動員数]が果たしてどれ程の差であるかと云うこと。 前売券を買っても必ずしも映画を観るとは限らない。中には特別ポケモン欲しさだけに前売券を買い 観に行かないか、またはひとりで複数枚買い、引換後一度は自分で観ることはあってもリピーターとしてはなく、そのまま放置するか、或いは第三者に譲るかもしれない。 譲るのならばまだよいが、前二者のような前売券購入者が多ければ、[観客動員数]は減り、[前売券売上枚数]との間に差を生む結果を導く。 しかしこれを打開するためか、2007年より新たな戦略を始動。それが「劇場配布」である。 これは、劇場の中に入って、恐らくは上映室にあるであろう発信ポートから配布される 限定ポケモンのデータを座席で受け取るというもの。 それによって、前売券を購入したが観る予定は無かった者も 前売券を購入していない者にも、とりあえずは劇場のスクリーンを観させることに成功したであろう。 興行収入も前年比 68%増となっている。 そして今年。 前売券で「レジギガス」、劇場で「シェイミ」を配布し、更にその 2匹は、今秋発売予定の『ポケットモンスター プラチナ』に連れて行くと特殊なイベントが発生したり、ポケモンの形態が変化するというシステムが盛り込まれている。 映画ありきのゲームソフトという、初のシチュエーションが展開される。映画も売れてソフトも売れる。まさに一石二鳥作戦である。 ピカチュウ・ザ・ムービー第11弾『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』 いよいよ来週、 7月19日より公開される。 |